新型インフルエンザ ニュース速報
新型豚インフルエンザ発熱なし? [ 2009年05月15日 ]
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2009年5月12日The New York Timesより
現在アウトブレイク中の新型インフルエンザは必ずしも発熱がないのが特徴である、よって発熱によるスクリーニングで水際対策を行っている空港の方法は脆弱である、と先週メキシコのケースを分析した米国の専門家は言う。通常インフルエンザは時に40℃にも及ぶ「高熱」が顕著な特徴であるが、メキシコシティーの2病院のケースでは3分の1の新型インフル患者に発熱がみられなかった。重症患者のほとんどは入院後発熱しているが、軽症患者の約半数は発熱がなく、ほぼすべての患者において咳と倦怠感がみられた。上記2病院の新型インフル患者の12%は、ひどい下痢症状とともに、咳や呼吸困難のような呼吸器系疾患がみられた。それらの患者の中には一日に6回の排便が三日間続くものもあり、便の中にH1N1ウイルスが存在しないかテストを急がせている。もし便の中にウイルスが存在し、人から人への感染が起こっているならば、症状がなくても感染している潜在患者もいるわけで、感染の拡大防止は困難であるだろう。