新型インフルエンザ ニュース速報
WHO豚インフルエンザA/H1N1警告レベルをフェーズ5に引き上げ [ 2009年05月07日 ]
« 前の記事へ | 次の記事へ »
2009年4月29日 WHOより
WHOは、4月29日新型インフルエンザ警戒レベルをフェーズ4からフェーズ5(比較的大きな集団で感染が確認)へ引き上げることを決定した。確実に対策は取られなければならないが、鳥インフルエンザ(H5N1)の脅威から世界はかなり準備ができているといえるであろう。新型インフルエンザは未知のものであるため、突然変異したり、予測不能なことが起こることが多々あることを理解しなければならない。WHOは、疫学的、臨床的、ウイルス学的な観点から、パンデミックを追跡し、結果を公表するつもりである。世界中すべての国において、パンデミック対策計画を実行に移すときである。インフルエンザのような症状や重度の肺炎に対して、国は厳戒に対応すべきである。今回の警戒レベルの引き上げは、各国政府、保健省、製薬業界、経済界などにしかるべき措置を早急に講じるよう働きかけるものである。問題は、今回のパンデミックが今後どのくらい深刻なものになるか、ということだ。過去の経験から、インフルエンザは豊かな国では軽度ですむところ、発展途上国では比較的重度になりがちだということが分かっている。パンデミックでは世界中の人々が危機にさらされているので、国際社会はこれをいい機会ととらえ、対応策と解決策を見出していかなければならない。